ハーブピーリングの回数券・コースの作り方|回数・間隔・割引率と売り方のコツ

この記事の結論
- 回数券は「回数」より先に来店間隔と有効期限から逆算して作る
- 目安は剥離なし5回前後、剥離あり3回前後。割引は1回あたり10%前後から検討
- 剥離なしの定期ケアに剥離ありを組み込むミックスコースは、来店頻度と客単価を両立しやすい
- 原価が低い商材なら、割引しても利益を残しながらお客様が通いやすい価格にできる
- 代金は前受金として管理し、有効期限・解約・返金のルールを書面で明示する
ハーブピーリングは、1回でも肌の変化を感じていただけるメニューですが、本来の魅力が伝わるのは続けて受けていただいたときです。だからこそ、回数券やコースの作り方がリピート率を大きく左右します。
一方で、「何回券にすればいい?」「割引しすぎて利益が残らない」「売り込むのが苦手」というお悩みもよく伺います。この記事では、横浜・関内でAnté salonを運営し、業務用ハーブピーリング「HÉRBCELL(ハーブセル)」を開発している立場から、回数券・コースの設計手順、具体的な料金例、提案トーク、販売時の注意点をまとめました。
ハーブピーリングに回数券・コースが向いている理由
ハーブピーリングは、肌の生まれ変わりのサイクルに合わせて続けることで変化を実感しやすいため、回数券・コースと相性のよいメニューです。単発で終わらせず、計画的に通っていただく仕組みを作ることが、お客様の満足とサロンの安定売上の両方につながります。
- お客様:1回あたりの負担が下がり、次回の予約も決まっているので通い続けやすい
- サロン:来店の予定が立ち、売上と予約枠の見通しがよくなる
- 施術者:毎回の肌状態を比べながら、剥離の強さやケア内容を調整できる
ただし、回数券は「売れれば終わり」ではありません。期限内に気持ちよく使い切っていただき、次のコースにつながってはじめて成功といえます。
回数券設計の基本は「間隔→期限→回数」の順で決める
回数券は、まず来店間隔を決め、そこから有効期限と回数を逆算すると無理のない設計になります。回数から先に決めると、期限内に使い切れないお客様が出やすくなります。
1. 来店間隔の目安を決める
一般的な目安として、剥離なしは2週間〜1か月ごと、剥離ありは1か月前後の間隔でご案内するサロンが多いです。剥離ありは皮むけが落ち着くまで1週間前後かかるため(個人差あり)、肌が整ってから次の施術を行えるよう、間隔に余裕を持たせます。
2. 有効期限を決める
来店間隔×回数に、体調や予定の変更に備えた余裕を足して期限を決めます。たとえば剥離なしを月1回×5回なら、5か月ぴったりではなく、余裕を持たせた期限にしておくと、お客様も安心して購入できます。
3. 回数を決める
剥離なしは5回前後、剥離ありは3回前後が組みやすい目安です。回数が多すぎると1回の購入金額が大きくなり、お客様が決断しにくくなります。まずは使い切りやすい回数で作り、継続されたお客様に次のコースをご案内する流れがおすすめです。
| コースの種類 | 回数の目安 | 来店間隔の目安 | 向いているお客様 |
|---|---|---|---|
| 剥離なし定期コース | 5回前後 | 2週間〜1か月 | くすみ・乾燥を定期的に整えたい方、はじめての方 |
| 剥離あり集中コース | 3回前後 | 1か月前後 | ニキビ跡・毛穴・ごわつきをしっかりケアしたい方 |
| ミックスコース | 4〜6回 | 施術内容に合わせて調整 | 普段は手軽に、節目にしっかりケアしたい方 |
※回数・間隔は一般的な目安です。実際の間隔は、お客様の肌状態を見ながら施術者が判断してください。
割引率の決め方と料金例
割引率は「お得感が伝わり、かつ粗利が十分残るか」で決めます。目安として1回あたり10%前後から検討し、必ず原価を引いた粗利で確認しましょう。
ここでは、フェイシャル剥離なしを単価¥12,000、剥離ありを単価¥24,000に設定した場合の例で計算します(HÉRBCELLの1回あたり原価:剥離なし約¥664、剥離あり約¥2,010)。
| コース例 | 通常合計 | コース価格(約10%割引) | 1回あたり | 1回あたり粗利の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 剥離なし5回券 | ¥60,000 | ¥54,000 | ¥10,800 | 約¥10,136 |
| 剥離あり3回券 | ¥72,000 | ¥64,800 | ¥21,600 | 約¥19,590 |
| ミックス(剥離なし4回+剥離あり1回) | ¥72,000 | ¥64,800 | 平均¥12,960 | — |
※施術単価・割引率はサロン様が自由に設定できます。表の数値は設定例をもとにした参考値で、人件費・家賃などの経費は含みません。
剥離なし5回券の場合、1回¥10,800に割り引いても、原価約¥664を引いた粗利は約¥10,136。粗利率は9割を超えます。
原価が高い商材だと、割引の余地がなくなる
1回あたりの原価が高い商材を使うと、利益を残すために施術単価そのものを高くせざるをえず、回数券の割引もしにくくなります。コースの総額が大きくなるほどお客様の負担は増え、「続けたいけれど、この金額は難しい」とリピートが止まりやすくなります。
原価が低い商材なら、サロンは利益を残しながら、お客様が通いやすい価格のコースを作れます。この差は、回数券を販売するときにはっきり表れます。料金設定そのものの考え方は「ハーブピーリングの料金設定」でも詳しく解説しています。
剥離あり・なしを組み合わせたコース設計
剥離なしで定期的に肌を整え、節目に剥離ありで集中ケアする組み合わせは、来店頻度と客単価を同時に上げやすいコースです。お客様にとっても、ダウンタイムのある施術を予定に合わせて計画的に受けられるメリットがあります。
ミックスコースの組み方の例
- 導入期:剥離なしで肌の反応と施術感に慣れていただく
- 集中期:予定の少ない時期に剥離ありを入れ、しっかりケア
- メンテナンス期:剥離なしに戻し、整った状態をキープ
このとき大切なのが、剥離なしの施術でもお客様が変化を感じられるかどうかです。剥離なしタイプの中にはスピキュールが入っていない商材もあり、その場合はマイルドな分、ハーブピーリングらしい施術感が伝わりにくくなります。HÉRBCELLは剥離あり(ハードピール)・剥離なし(ソフトピール)の両方にスピキュールを配合し、ヒト幹細胞培養液も配合しています。剥離なしの回でも実感していただきやすいので、コース全体を通して満足度を保ちやすく、自然と次のコースにつながります。

剥離あり・なしの違いについては「剥離あり・剥離なしハーブピーリングの違い」もあわせてご覧ください。
押し売りにならない回数券の売り方とトーク例
回数券は「売る」のではなく、カウンセリングで共有したゴールに向けた通い方のプランを提案すると自然に選んでいただけます。施術前の目標設定と、施術後の振り返りがセットになっていることが大切です。
施術前:ゴールと期間を共有する
「どんな肌になりたいか」「いつまでに整えたいか」を伺い、そのために何回・どのくらいの間隔が目安になるかを先にお伝えしておきます。
トーク例:「今日は剥離なしで肌の反応を見ますね。毛穴のごわつきが気になるとのことなので、月に1回のペースで続けていくと、肌の変化を感じていただきやすいと思います。」
施術後:変化を一緒に確認してから提案する
鏡でなめらかさやトーンを一緒に確認し、お客様が手応えを感じているタイミングで、次回以降のプランをご案内します。
トーク例:「今日の状態を次回と比べていきたいので、続ける場合は回数券のほうが1回あたりお得になります。無理のないペースで通えるよう、期限にも余裕を持たせています。」
避けたい売り方
- その場で即決を迫る、期限を区切って急がせる
- 「必ず〇回でよくなる」など、結果を保証する言い方
- お客様の予算や予定を聞かずに、いちばん大きなコースをすすめる
「一度持ち帰って考えたい」というお客様には、料金表とコースの説明を書いた紙をお渡しし、次回来店時に改めてお話しするくらいの距離感が、結果的に信頼とリピートにつながります。
回数券販売で注意したいこと(前受金・期限・解約)
回数券の代金は、まだ施術を提供していない「前受金」です。受け取った時点で全額を使えるお金と考えず、残り回数と金額を管理することが、トラブルと資金繰りの不安を防ぐ基本です。
前受金として管理する
回数券の売上をいつ計上するかは、会計や税務の扱いが関わります。一般的には、施術の提供に応じて売上とする考え方があり、販売時にまとめて売上と考えてしまうと、残り回数分の施術コストや人件費を見落としがちです。具体的な処理は、顧問税理士などの専門家に確認しておきましょう。
ルールを書面で明示する
- 回数・料金・1回あたりの金額を明記している
- 有効期限と、期限を過ぎた場合の扱いを決めている
- 途中解約・返金の計算方法を決め、事前に説明している
- 体調や肌状態で施術できない場合の扱いを決めている
- 剥離あり・なしの振り替えの可否を決めている
- お客様ごとの残り回数を台帳やシステムで管理している
- お客様の控えになる書面をお渡ししている
特定商取引法の対象になる場合も
エステティックの継続的な契約は、契約期間や金額によって特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたる場合があり、書面の交付やクーリング・オフ、中途解約などのルールが定められています。コースの期間や金額を決めるときは、消費者庁などの公的な情報で最新の条件を確認し、不安があれば専門家に相談してください。
回数券を「次のコース」につなげるコツ
回数券の最終回は、コースの終わりではなく次の提案のタイミングです。最初に共有したゴールに対して、どこまで変化したかを振り返り、次の目標を一緒に決めることでスムーズに継続していただけます。
- 初回と最終回で同じ角度・同じ照明の写真を撮り、変化を一緒に確認する(撮影は同意を得たうえで)
- 最終回の1〜2回前に、次のコースの選択肢をさりげなくお伝えしておく
- 継続のお客様には、メンテナンス中心の剥離なしコースなど、負担の少ない選択肢も用意する
リピートの仕組み全体については「エステサロンのリピート率を上げる方法」でも解説しています。
まとめ
ハーブピーリングの回数券・コースは、来店間隔と有効期限から逆算して回数を決め、割引率は粗利を確認しながら1回あたり10%前後から検討するのが基本です。剥離なしの定期ケアに剥離ありを組み込むミックスコースは、来店頻度と客単価の両方を上げやすくなります。
そして、通いやすい価格のコースを作れるかどうかは、商材の原価で決まります。原価が低く、剥離あり・なしの両方にスピキュールとヒト幹細胞培養液を配合したHÉRBCELLなら、利益を残しながらお客様が続けやすいコースを作れ、実感が次のコースへと自然につながります。まずはサンプルで、施術感とお客様の反応を確かめてみてください。
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よくある質問
ハーブピーリングの回数券は何回券がよいですか?
剥離なしなら5回前後、剥離ありなら3回前後が組みやすい目安です。来店間隔と有効期限から逆算し、無理なく使い切れる回数にするのがポイントです。
回数券の割引率はどのくらいが目安ですか?
1回あたり10%前後の割引を目安に、粗利が十分残るかを計算して決めるのがおすすめです。原価が低い商材なら、割引しても利益を残しやすくなります。
剥離ありと剥離なしを組み合わせたコースは作れますか?
作れます。剥離なしで定期的に整えながら、間に剥離ありを入れる組み合わせは、来店頻度と客単価の両方を上げやすいコースです。剥離あり・なしを1ブランドで扱える商材だと設計がしやすくなります。
回数券を販売するときの注意点は?
受け取った代金は前受金として管理し、有効期限・途中解約・返金のルールを書面で明示することが大切です。契約期間や金額によっては特定商取引法の対象になる場合があるため、最新の条件を確認し、必要に応じて専門家に相談してください。
For Salon Owners
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