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サロン開業に必要なものリスト|資格・届出・設備・商材・費用の目安と、小さく始めるコツ

公開日 執筆:伊藤 ありさ(株式会社アント 代表)

サロン開業に必要なものリスト|資格・届出・設備・商材・費用の目安と、小さく始めるコツ

この記事の結論

  • サロン開業に必要なものは「資格・届出」「場所」「設備・備品」「商材」「カウンセリング資料」「集客」「資金」の7つ
  • エステ・リラクゼーションに国家資格は不要。開業届は税務署へ
  • 高額な美容機器を買うと、開業費用の大半が機器代になることも。機器に頼らないメニューで小さく始めるのが安全
  • カウンセリング・同意書・マニュアルは導入セットに入っている商材を選ぶと準備が早い

サロン開業の準備は、決めることも買うものも多く、「何から手をつければいいかわからない」という声をよく聞きます。必要なものを先に一覧で把握しておくと、抜けや買いすぎを防げます。

この記事では、横浜・関内でAnté salonを運営し、サロン向けの商材(ハーブピーリング「HÉRBCELL」、ハーブ蒸し「mugu.」)を開発している株式会社アントが、サロン開業に必要なものをチェックリストにまとめました。

目次

サロン開業に必要なものチェックリスト

分類 必要なもの
資格・届出 開業届(税務署)、青色申告承認申請書、必要に応じて保健所への確認、賠償責任保険
場所 自宅の1室・レンタルサロン・賃貸物件など。施術スペース、着替えの場所、換気
設備・備品 施術ベッド、ワゴン、タオル、スリッパ、ガウン、洗面・お湯の準備、衛生用品
商材 メインメニューの商材(ピーリング剤・パック・ハーブなど)、ホームケア用品
カウンセリング資料 カウンセリングシート、施術同意書、アフターケアの説明、料金表
集客 予約の仕組み、Googleビジネスプロフィール、SNS、ホットペッパービューティーなどの掲載
資金 初期費用+数か月分の運転資金(家賃・仕入れ・生活費)

1. 資格と届出

フェイシャル・ボディのエステや、よもぎ蒸しのようなリラクゼーションを提供するための国家資格はありません。ただし、次の点には注意が必要です。

  • 髪のカット・まつげエクステなど、美容師免許が必要な施術は行えない
  • 医療レーザー脱毛など、医療行為にあたる施術は行えない
  • 個人で開業する場合は、税務署へ開業届を提出(青色申告をするなら承認申請書も)
  • 行う施術によって届出が必要な場合があるため、管轄の窓口に事前確認
  • 万一に備えて、サロン向けの賠償責任保険に加入しておく

資格は不要でも、施術の知識と安全のルールは欠かせません。研修やマニュアルがある商材を選ぶと安心です(ハーブピーリングに資格は必要?)。

2. 場所

開業の場所は、自宅の1室、時間貸しのレンタルサロン、賃貸物件などから選びます。最初は自宅やレンタルサロンで小さく始め、お客様が増えてから広げる方法もあります。自宅で始める場合のポイントは自宅サロン・個人サロンでの導入方法で紹介しています。

3. 設備・備品

施術ベッドやタオルなどの基本の備品に加えて、メニューに必要な設備をそろえます。ここで費用が大きく変わるのが美容機器です。業務用の美容機器は、1台で100万円を超えることも少なくありません。開業時に機器を買うと、開業費用の大半が機器代になり、回収までの期間も長くなります(美容機器の導入費用と回収期間)。

4. 商材

サロンの売上と利益を左右するのが、メインメニューの商材です。開業時は次の基準で選ぶと失敗しにくくなります。

  • 初期費用が低く、高額な機器がいらない
  • 1回あたりの原価が低く、通いやすい料金にできる
  • ノルマ・最低注文数がなく、必要な分だけ仕入れられる
  • 研修・マニュアル・カウンセリング資料がそろっている
  • リピートにつながるコースを組みやすい

詳しくはエステ開業の商材の選び方をご覧ください。

5. カウンセリング資料

カウンセリングシート、施術同意書、アフターケアの説明は、お客様の安全とトラブル予防のために欠かせません。自作もできますが、確認項目の抜けや、効果をうたいすぎる表現が起こりやすい部分です。カウンセリングブックや同意書が入った導入セットを選ぶと、開業準備の時間を大きく短縮できます。

6. 集客

開業前から、Googleビジネスプロフィール、Instagram、予約サイトなどの準備を進めましょう。広告では、医療的な効果や「必ず〇〇になる」といった表現は使えません。集客の具体策はハーブピーリングの集客方法で紹介しています。

7. 資金

開業スタイル 初期費用の目安
自宅の1室・機器なしのメニュー 数十万円〜
レンタルサロン・機器なしのメニュー 数十万円〜(利用料は月々)
賃貸物件・機器なしのメニュー 100万〜数百万円
賃貸物件・業務用美容機器を購入 上記+機器代(100万〜数百万円)

初期費用に加えて、売上が安定するまでの数か月分の運転資金も用意しておきましょう。

開業時におすすめのメニュー:ハーブピーリングとよもぎ蒸し

開業時に小さく始めるなら、高額な機器がいらず、原価が低く、リピートにつながるメニューがおすすめです。Anté salonでも主力にしているのが、ハーブピーリングとよもぎ蒸しです。

ハーブピーリング(HÉRBCELL) よもぎ蒸し(mugu.)
美容機器 不要 不要(専用の椅子・マントなど)
導入セット 78,000円〜(税込) 19,800円(税込)
1回あたりの原価 剥離なし約664円/剥離あり約2,010円 ハーブ代 約200〜350円
付いている資料 施術マニュアル・施術動画・カウンセリング資料・同意書・ディプロマ カウンセリングブック・講習マニュアル・同意書・アフターケアガイド・導入サロン証
ノルマ なし なし

2つのメニューの組み合わせ方は機械なしで始めるサロン開業のおすすめメニューで詳しく紹介しています。

開業後にかかる毎月の費用も確認しておく

開業費用だけでなく、毎月かかる費用(ランニングコスト)も事前に把握しておきましょう。売上が安定するまでの数か月は、この費用を手元の資金でまかなうことになります。

毎月かかる費用 内容
家賃・場所代 賃貸物件の家賃、レンタルサロンの利用料
商材の仕入れ 使った分の補充。ノルマがある商材は毎月の固定費になる
光熱費・通信費 電気・水道・ガス、インターネット、予約システム
集客費 予約サイトの掲載料、チラシ、SNS広告など
機器の支払い リース・ローンの月々の支払い、メンテナンス費
消耗品 タオルのクリーニング、紙ショーツ、衛生用品

機器のリースや商材のノルマは、売上に関係なく毎月かかる固定費です。開業直後は固定費をできるだけ小さくしておくと、集客に時間がかかっても続けやすくなります。

サロン開業でよくある失敗

  • 高額な機器を先に買い、集客に回すお金がなくなった
  • 商材のノルマや最低仕入れが重く、在庫が増えた
  • カウンセリングや同意書を用意せず、施術後のトラブルに対応できなかった
  • メニューを増やしすぎて、何のサロンかが伝わらない
  • 原価の高い商材を選び、通いやすい料金にできなかった

どれも「最初から大きくそろえすぎた」ことが原因になりやすい失敗です。まずは主力メニューを1〜2つに絞り、必要なものだけをそろえて始めましょう。

まとめ

サロン開業に必要なものは多いですが、すべてを最初に完璧にそろえる必要はありません。高額な機器に頼らず、資料付きの導入セットで小さく始め、お客様の反応を見ながら育てていくのが、無理なく続けるためのコツです。開業までの流れはサロン開業の流れをご覧ください。

よくある質問

エステサロンの開業に資格は必要ですか?

フェイシャルやボディのエステ、よもぎ蒸しなどのリラクゼーションを提供するための国家資格はありません。ただし、髪のカット・まつげエクステなど美容師免許が必要な施術や、医療行為にあたる施術(医療レーザー脱毛など)はできません。安全に施術するために、研修やマニュアルで知識と技術を身につけておきましょう。

サロン開業に必要な届出は?

個人で開業する場合は、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)」を出します。青色申告をする場合は「青色申告承認申請書」も提出します。美容師免許が必要な施術を行わないエステサロンは、保健所への届出は通常必要ありませんが、行う施術によって異なるため、事前に管轄の窓口で確認しましょう。

サロン開業の費用はいくらかかりますか?

自宅の1室で始める場合は数十万円ほど、物件を借りる場合は物件取得費や内装費が加わり、数百万円かかることもあります。業務用の美容機器を購入すると、機器だけで100万円を超えることも少なくありません。

開業時はどんなメニューがおすすめですか?

高額な機器がいらず、1回あたりの原価が低く、リピートにつながりやすいメニューがおすすめです。例えば、ハーブピーリング(HÉRBCELLの場合、剥離なしの原価は1回約664円)や、よもぎ蒸し(ハーブ代は1回約200〜350円)は、少ない初期費用で始められます。

カウンセリングシートや同意書は自分で作る必要がありますか?

自作もできますが、確認項目の抜けや表現の誤りが起こりやすい部分です。カウンセリングブック・同意書・アフターケアガイドなどが入った導入セットを選ぶと、準備の時間を短くできます。

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この記事を書いた人

伊藤 ありさ株式会社アント 代表取締役/Anté salon オーナー

横浜・関内でトータルビューティーサロン「Anté salon(アンテサロン)」を運営。サロンでの施術経験をもとに、業務用ハーブピーリング「HÉRBCELL(ハーブセル)」、ハーブ蒸しブランド「mugu.」を開発し、全国のサロン様への導入・研修を行っています。Web・EC・デジタルマーケティング領域で約10年の実務経験。

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